EDuke32 とは...
EDuke32 は Duke Nukem 3D のポートエンジンの中で事実上の標準となっているエンジンです。かつてのコミュニティパッチ EDuke や ポートエンジンの先駆者 JFDuke3D からの機能を取り込み、Polymer レンダラといったより美しい OpenGL レンダリングモードを搭載するなど、非常に優れたエンジンとなっています。
特徴として;
- オリジナル版からの大量のバグ修正
- 現代的でカスタマイズ可能な HUD の搭載
- クロスプラットフォームへの対応
- ソフトウェア及び 2 種類の OpenGL レンダリングモードの搭載
- Quake スタイルのキーバインディングやコンソールの搭載
- マルチプレイモードの搭載
現在唯一、開発が続けられているエンジンであり、HRP を利用するためにもこのエンジンが必要なので、今から Duke Nukem 3D を遊ぶならこのエンジンが一番です。
導入
ダウンロード
設定
設定ファイル
EDuke32 の各種設定、セーブデータ、HRP データ等の関連ファイルは、標準で EDuke32 のインストール先に格納されます (Windows の場合)。尚、Linux や Mac OS X の場合、関連ファイル格納先は以下の通りです。
Linux の場合:
~/.eduke32/
Mac OS X の場合:
~/Library/Application Support/Eduke32/
関連ファイルの種類は以下のようになります:
- autoload: ゲーム起動時に自動で読み込まれる追加ファイルを格納するディレクトリです。HRP ファイルはこの中に格納するのが一般的です。
- DUKE3D.GRP: Duke Nukem 3D のゲームデータファイルです。製品版ディスクからコピーする必要があります。
- eduke32.cfg: ゲーム起動時に読み込まれる設定が格納されています。解像度やグラフィック設定等はこちらで変更できます。
- egam*.sav: セーブデータが格納されています。
- settings.cfg: ゲーム中にコンソールコマンドで変更可能な設定が格納されています。キーバインド等はこちらで変更できます。
トラブルシューティング
OpenGL レンダリングのパフォーマンスが悪い
ATI 製グラフィックカードの場合、nVIDIA 製カードより、総じてパフォーマンスが落ちるようです。iMac Mid 2010 (ATI Radeon HD 5670 512MB) での体感パフォーマンスとしては Windows 7 > Mac OS X 10.6 > Ubuntu 11.04 でした。
- Linux では OpenGL ドライバを Mesa 7.11.x にする事で改善する場合がある
- Polymer レンダリングを無効にする
ワイドスクリーンに変更できない
ゲーム中の設定項目からワイドスクリーンの解像度を選択出来ない場合は、設定ファイルを直接書き換える事で、ワイドスクリーンモードに出来ます。
例えば解像度を 16:9 比の 1280x720 に変更したい場合は、eduke32.cfg
ファイルをテキストエディタで開き、ScreenHeight
と ScreenWidth
という項目を以下のように書き換えます:
ScreenHeight = 720
ScreenWidth = 1280
アスペクト比そのものは、ワイドスクリーン解像度に変更すると自動で調整されるようです。
マルチプレイ
EDuke32 のマルチプレイは長らく限定的なサポートに留まっている。マッチング機能がないので、不特定プレイヤーとマルチプレイをするには Build エンジンゲーム専用のマッチングソフトウェア YANG を使う必要がある。
コミュニティプロジェクト
- BloodTC: 3D Realms と Monolith Productions によって開発された Duke Nukem 3D を同じ Build エンジンのゲーム Blood を EDuke32 上で再現するプロジェクト。オリジナルのリソースとで拡張された要素を EDuke32 のスクリプト機能で再実装し、EDuke32 で動くようにしている。
- BloodTC HRP: 上記 BloodTC 向けの HRP プロジェクト。
- EDuke32 Modifications - EDukeWiki