HRP: High Resolution Pack とは...
HRP とは 1996 年当時、擬似 3D とスプライトで表現されていた Duke Nukem 3D の世界を、現代の 3D アクセラレーション環境で高解像度化と完全な 3D モデル化を実現してしまおうというファンプロジェクトです。
特徴として;
- EDuke32 ポートエンジンへの対応
- オリジナルの最低でも 4 倍のディテールによる 32-bit 高解像度テクスチャ
- EDuke32 が提供する Polymer レンダラによる normal/specular mapping や複雑なライティングに対応
- スプライトの代わりとなる 3D モデルの提供
- OGG 形式サウンドトラックの提供
多くのファンの手で、一つ一つのテクスチャの描き直しが行われ、3D モデルも一から作成し、アニメーションが設定されています。これらの努力の結果、現在、Duke Nukem 3D の世界の大半が美しく蘇った状態でプレイ可能です。このプロジェクトは現在進行形で開発が継続されており、拡張パックへの対応も進んでいます。
導入
ダウンロード
公式サイトのダウンロードページより入手出来ます。インストーラー形式のものは Windows 環境向けで、HRPv5 に関しては EDuke32 も含んでいるので、これと Duke Nukem 3D 本体のゲームファイルがあれば、すぐ美しい画面でプレイ可能です。ZIP 書庫形式の場合は、所定の場所にファイルを解凍する必要があります。
2 種類のバージョン
基本的に、以下に挙げるどちらかを導入すれば、高解像度テクスチャから 3D モデル、サウンドトラックといった HRP の全要素を摘要出来ます。
- High Resolution Pack for Polymer v5.0: EDuke32 の Polymer レンダラへ対応したパッケージで、より美しいエフェクトが適用されています。HRP プロジェクト提供の最新パッケージです。Polymer レンダラを有効にした場合、ゲームの動作が著しく遅くなる場合があります。nVIDIA か ATI の 3D アクセラレーションカードで VRAM は 512MB 以上搭載のカードを利用するのが望ましいでしょう。
- High Resolution Pack v4.0: 旧パッケージとして提供されているもので、大きな違いとしては Polymer レンダラに未対応である事でしょう。最新パッケージを摘要した結果、あまりに重くなってしまうようでしたらこちらを試してみるのが良いでしょう。
- HRP Update Pack v4.1.1: HRPv4 の更新用差分パッケージ
- Maphacks Reloaded v4.1.1: 同じく HRPv4 用マップハックの更新用上書きパッケージ
追加パッケージ
- Roland SC-55 Music Pack v2.0: BGM パッケージ。上記 HRP どちらかを導入すれば含まれているので、特に導入の必要性はない。
- Mark McWane Music Pack v1.05: 上記 BGM パッケージ以前に採用されていた代替パッケージ。
- DukeDC HRP Edition v1.53: 拡張パック Duke It Out In D.C. 用の HRP パッケージ。
- Duke Caribbean: Life's A Beach Plus: 同じく拡張パック Duke Caribbean: Life's a Beach 用の HRP パッケージ。
- XXX Pack v1.32: 変態プレイヤー導入必須のスケベパッケージ。
インストール
インストーラーの場合は、インストーラーの手順に従って下さい。書庫ファイルの場合、事前に EDuke32 のインストールと Duke Nukem 3D のゲームファイルの準備を済ませておきます。
事前準備が完了したら、HRP 書庫ファイルを所定の場所に展開します。基本的には EDuke32 の設定ファイルと Duke Nukem 3D のゲームファイルのある場所が親ディレクトリとなります。これは OS によって場所が変わります。
各 OS の書庫ファイル展開先は以下になります。
Linux の場合:
~/.eduke32/autoload/duke3d.grp/
Mac OS X の場合:
~/Library/Application Support/Eduke32/autoload/duke3d.grp/
基本的には上記ディレクトリパスの配下に HRP のファイルを展開していけば OK です。HRPv4 等 autoload
ディレクトリを含んだ形で圧縮されているファイルは、その親パスとなる位置に解凍しましょう。autoload
以下のディレクトリが存在しない場合は作成します。
設定
トラブルシューティング
HRP が適用されない場合
Eduke32 ディレクトリ配下の eduke32.cfg
ファイルをテキストエディタで開いて確認してみます。
NoAutoLoad = 0
上記設定項目が NoAutoLoad = 1
となっている場合、HRP が autoload
ディレクトリから読み込まれません。 0
に変更して EDuke32 を立ち上げましょう。Mac OS X バージョンの EDuke32 は標準設定が 1
になっています。
Polymer レンダラが適用されない場合
同じく eduke32.cfg
ファイルから下記の項目を確認します。
Polymer = 1
0
になっている場合は、1
にしてゲームを起動しましょう。